2002年に向けて|ニュースレターNO.038

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年があけて早や1週間がすぎました。年々時の経つのが早く感じるようになりました。子どものころは何故あんなに長く感じたのでしょうか。1日があっという間に過ぎ去る今日この頃です。過ぎた時間は戻りませんので、時間は大切にしたいものです。

さて、昨年は勉強会を3度開催し、多くの方たちとの新しい出会いが生まれました。単発な出会いにとどまることなく、末永いお付き合いができればうれしく思います。

そして今年もまた新たな出会いがありますように、勉強会もやりたいと思っています。勉強会と懇親会が繋がり、8時間近くもいろんな話が飛び交います。また、勉強会以外にも集まる会を持ったときにも、4~5時間があっという間に過ぎ去るほど楽しい時間が持てました。

その中でいろんな話題が飛び交い、それについてディスカッションめいた形になります。ぜひ、皆さんも時間が合えばいらしてください。今のところ、東京と大阪でしかやっておりませんが、音頭を取っていただければ、全国どこへでも参上いたしますので、気軽にお声をかけてください。

一般の講習会で得られない何かがきっと得られるはずです。

昨年は、こうした新しい出会いもありましたが、少しずつ離れていく方もおられましたし、急に消え去った方もおられました。それぞれいろんな事情があったのでしょう。一時の付き合いは当然よくあることですが、細く長くお付き合いしたいものです。

また会員の方から、いろいろご質問などをいただき、故障で困っている方々もおられました。できる限りのアドバイスを差し上げ、最初のうちはよくなってきたとの嬉しい経過報告をいただきましたが、そのうちに、連絡が途絶えてしまいます。

連絡がないことは、よくなっている証だろうと想像するわけですが、こうして元気になったという経過報告とともに最後まで連絡がいただければうれしく思います。なかなかこのあたりのことが難しいようです。誰しも困ったときは、真剣なのですが、プラスの方向に向かってしまうと、何かを忘れてしまうのでしょう。淋しいですね。

指導で困っておられる方についてもそうなのですが、選手がよくなった、よくなっているときには全てがプラス方向に向かっているわけです。しかし、その先にある結果は、それで最良の結果が出るとは限りません。

現状だけ見ていれば、強くなった、うまくなったと思うのですが、その選手のスタート時を思い出せばよくわかるはずです。本当は、「ここまでよくきたな」と、誉めてやるべきなのですが、それを忘れてもっと強く、もっとうまくなるだろうと過剰な期待をかけてしまい、結果についても実力以上を求めることになり、その結果に納得できないことがよくあります。

トップアスリートになれるかなれないかは、素材で決まることは、明らかなことです。指導者にとって、早い段階でそれを見抜かなければいけません。

そして、「この選手であれば、このレベルまでいけば素晴らしい」と、選手個々に目標レベルを定めてあげるべきです。

そうすれば、どんな結果に対しても必ず大きな差は出ないはずです。個人競技であれば理解しやすいことですが、チームスポーツになると、このことが難しくなり、指導者も大きな過ちを犯し、『何故勝てない』と悩んでしまうことが往々にしてあります。

問題は、チームの選手一人一人の能力の把握を間違わないことです。そしてそこからチームの目標を探り出すことです。勝つこと、優勝することが目標の全てではありません。ただし、そのような素材を持った選手は別の話です。

「トップアスリートを作りたい」ということは、指導者の当然の願いであります。そのためには、『木を見て森を見ず』ではいけません。

選手の現状、将来性など、判断しなければいけないことがたくさんあるはずです。だれもがトップアスリートになりえることはありえないわけで、選手個々に応じた方向性を考えてやらなければいけません。そのためには、それを考える材料が必要なのです。

この選手には、何のために、何をしてやればよいのか、そしてどのレベルまでできるようになればよいのか、それを考えてやらなければならないのです。

このことは、選手を育てるということに限らず、リハビリテーションにおいても、また一般人の健康づくりについても同様です。目的があって、方法があるわけです。

それが方法ばかり探りすぎて、本当の目的を見誤っていることがよく見られます。『これだけやれば・・・・』というようなものは存在しないのです。まさに『木を見て森を見ず』です。

どの分野においてもプロといわれる人は、その分野に関わる多くの情報をもっており、その上に特別な部分が飛び抜けているといえるのではないでしょうか。ただ知っているだけではいけないのです。その、情報をどのように活用できるのか、そこにつながらなければいくら本を読んでも、講習会に出ても役に立たないのです。

後は、実践での経験です。自分の頭の中で組み合わせたものが、どれだけ実践で想像どおりの結果となって現れるか、いわゆるモデル化ということになりますが、自分が想像したこと、予測したこととどれだけ近い結果が得られるかということの経験が大切です。

そしてそうした経験を重ねることで、予測と実際の結果の差が少なくなっていくわけです。こうすれば、こうなるという見通し、予測、予見が正確にできるようになれば、本当のプロに近づいたといえるでしょう。

正月休みはマトヴェーエフ氏の最新著書の翻訳の校正で日が暮れました。現在も進行中で、果てしない一本道に入ってしまったようです。スポーツの起源からはじまり、選手の育成方法まで、実に事細かく、広範囲にわたって書かれております。正しく森を見て進む感じがします。

ここまで細かく現実、現場を捉えるかと思うほどです。森を見て、そして1本1本、木を見ていく思いがします。書かれたことの1つ1つのことが納得でき、ロシアでいろんな話を伺ったときに出てきたこととつながっております。

これを何とかよいものにまとめ上げたいと思うのですが、ロシア語を翻訳していだいたものでは、とても理解が難しい状況です。それで、鳴門教育大学の渡邊謙先生(ザチオルスキー著『スポーツマンと体力』<ベースボール・マガジン社発刊>の翻訳をされた先生です)にご指導いただき、専門用語などについて整理中です。

何とか春にはと思うのですが、森しか見えない状況です。

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