2000年夏の甲子園|ニュースレターNO.005

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今年の夏の大会は、和歌山の智辯学園が圧倒的な打撃のパワーを見せ付けて優勝しました。今年の大会を見て感じたことは、素晴らしい投手がたくさんいたことです。彼らの動きを見ていると、さすがに速いボールを投げられる選手は、身体の使い方が違うということと、体格や体型が素晴らしいということです。それに運動能力が高いことが伝わってきました。

 

身体の使い方について

大会期間中に、長野県に高校野球の指導に出かけましたが、投手の身体の使い方の違いが良くわかりました。私がアドバイスしていることは甲子園に出場する投手にはできており、投球にダイナミックさを感じるわけです。

すなわち、プレート上の軸脚の使い方です。投球動作の運動エネルギーの60%が下半身の動きから作り出されるといいます。その動作ができるかできないかの差がボールの勢い、またダイナミックさの違いとなるのです。特に重心の移動がいかにスムーズに加速されていくかということになります。

速球投手には、間違いなくそれが見られます。持ち上げる脚の使い方によっていろんなフォームが生まれるわけですが、問題は軸脚(支持脚)でしっかりとプレートを押し出して重心を移動させるということです。

私が指導した投手は、結局できないということではなく、体力、筋力的にレベルが低いためにダイナミックな動きとして現れてこないということでした。特に投げるということを上半身の腕や手で投げると勘違いしていることが多いのです。そうすると、いくらがんばってもボールに勢いがなく、いわゆるボールが伸びずにお辞儀することになります。

打つことも同様で、大きなパワーを出すためには、身体の使い方、すなわち運動エネルギーを下半身で発生し、それを打つ・投げる方向に移動し、次に体幹のひねりによって上肢を加速させ、その加速したエネルギーを手の先のボールやバットに伝えるという流れをいかにパワフルにやれるかということで、結局は体力が必要だということです。

 

リラックスすることの大切さ

パワフルにやることが力みにつながることが多々あります。いわゆる「思いっきりボールを投げる」、「思いっきりバットを振る」と言う意識です。この「思いっきり」が力を入れるということになり、ボールもバットも加速されないで出てくることになります。

ここで必要なことがリラックスすること、そして楽にやることです。楽にやると力が出ないように思ってしまいますが、そうではなく、楽に動作をすることで加速する自然な動きがわかるのです。その自然な動きを身に付けなければ、たまたまの「ナイスボール」や「ナイスバッティング」になってしまいます。「楽に投げたり」、「楽にバットを振る」ことなら何百回繰り返しても疲れないはずです。それによって身体がその動きを覚えるわけです。

動作のインプットです。後はトレーニングによって身体をづくり、力をつけることです。このような考え方はどんな競技種目においても同様です。楽することは、いいかげんで気を抜いていることではけっしてありません。楽にできなくて、試合でどうして力みを抜くことができるでしょうか。

今年の甲子園で活躍した投手は、特に打撃も素晴らしく、投げることと打つことは下半身の使い方が共通していることが良く見て取れました。パワーの出し方は同じだということです。ホームランバッターは肩も強いということでしょうか。

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