シドニー五輪の代表選考に関して|ニュースレターNO.000

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2000年5月19日の朝日新聞の夕刊に、水泳の千葉すずがシドニー五輪の代表選考基準が明確でないことを不服として、スポーツに関わる紛争を取り扱う国際機関、スポーツ仲裁裁判所(CAS)への提訴を決めたと報道されました。

3月の女子マラソンの選考においても同様の問題が起こり、弘山選手が代表の座を逃し、トラックの10000mに選考の坐をかけることになりました。いずれにおいても選考基準が明確でないことに問題があったようです。水連も陸連も自分達の思惑だけで動いている気がします。

メダルを取るために選考しているのであれば、その目安となる記録が選考基準として上げられるはずです。この点においては、両者ともに納得できる記録を出しているわけです。千葉選手の場合は、他の選手達の記録ラッシュに惑わされた嫌いがあります。

他の選手達は、この選考会にピークを合わせてきていましたが、千葉選手の場合には、シドニーにピークを合わせていた違いがあります。オリンピックで勝つには、ピーキングを誤っては勝てません。そのことからすれば、4月にピークを持ってくることは、次の8月のシドニーにもう一度ピークを持ってくることは非常に難しくなります。水連は、千葉選手の考え方に背を向けたということでしょう。

今回のような選考会での記録ラッシュは、4年前のアトランタの前にも見られたはずです。しかし肝心のオリンピック本番での結果は、自己ベストを出した選手はほとんどいませんでした。

 

オリンピックで記録が出せない理由

失敗の原因は、トレーニング計画、レースプラン、ピーキングの誤りと考えられます。水連に限らず、陸連にも同様のことが言えます。

陸上の場合は、マラソン以外は決勝に残ることがベストの結果にもなっているのが現状ですが、それも遠い夢です。最大の目標であるオリンピックでベストパフォーマンスが発揮できないどころか、その年のベスト記録すら出せない状態です。その原因もトレーニング計画、レースプラン、ピーキングの誤りと考えられます。

1年間を通して、また4年間を通してトレーニング計画を立て、その中にピーキングを踏まえたレースプランを取り入れなければならないのですが、ほとんど考えられていません。世界陸上やオリンピックといったビッグゲームは8月ごろに計画されていますが、日本ではインターハイ以外に大きな大会が行われることはありません。

そんな状況でオリンピックの年だけ、8月にピークを持ってくることは非常に難しいでしょう。

今回の選考問題は、今一度トレーニング計画、レースプラン、ピーキングを見直す必要性を投げかけてくれたのではないでしょうか。

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