敗因の分析|ニュースレターNO.027

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この時期は高校野球の地区大会の真っ只中であり、その他の競技では、インターハイの全国大会を残すだけとなっています。高校の主要な大会は、6月と7月に行われます。1年間、また2年間その大会を目指して頑張ってきたわけですが、全ての選手達が勝者になれることはありません。

逆にほとんど90数パーセントの選手達が敗者になるのです。努力の成果は、勝つか負けるか、というものと、客観的にベスト記録が出せたり出せなかったりなど、いろんな形であらわれます。そしてその評価はいろいろ考えられます。

望む結果が出せなかった指導者として、どのような心構えが必要か、こんな時期に考えてみたいと思います。

いつも話すことですが、結果は嘘をつきません。結果は全てが真実です。“なぜこのような結果になったのか”、冷静に分析する必要があります。“勝った、負けた、ベストが出た、ひどい記録に終わった” そこには必ず原因がかくされています。

それを正当な頭をもって見つけ出すことです。それができなければ、選手を育てたり、よいチームを作ることはできません。“選手を育てる、チームを作る”ためには、「計画」と「準備」が必要です。キチッとした計画の元に、十分な準備を重ねていけば、必ず納得のいける結果が得られるはずです。

“どの時期の、どの大会で、最高のパフォーマンスを発揮しなければならないのか”、それはすでにわかっているはずです。それに向かって基礎づくりがあり、基礎的なテクニック・技術ができるようになれば、最後に実戦経験を重ねることで個人の質やチームの質を高めていくことができます。

問題は、基礎づくりが終わった後です。一通りのテクニックができるようになれば、そのテクニック・技術の質・レベルを高めていく必要があります。

1つ1つのテクニックができるようになっても、それを総合的に、すなわち実践で思うように発揮できなければ意味がありません。その習得の場が練習試合や記録会、小さな競技会等になるわけです。テクニック・技術の定着と質を高めるために欠くことのできないものが実践なのです。

この段階で指導者が一番陥りやすい過ちは、結果にこだわることです。勝った、負けた、ベストが出た、出なかったという結果は、この段階ではどのような問題があるのでしょうか。むしろ、悪い結果が出たときに、次に進むべき道を間違えることが多いのです。そこで考え込んでしまうのです。

例えば、山に登ることが目的なら、その途中で休憩も必要なら、滑って転げ落ちることもあります。そんな時、冷静な目で、クールな頭でいることです。直線的に、山は登れません。登れる人もいるかもしれませんが、ほとんどの人には無理なのです。

頂上までのルートがわかっていれば、道に迷うことはありません。ルートを持たないで山を登れば、いたるところで迷うでしょう。そのルートこそがプランニングであり、計画性であり、選手を育てるプログラム・システムなのです。

よくても悪くてもその結果の原因を理解、分析できなければなりません。結果に嘘はないのです。指導者の迷いは、選手にすぐ伝わります。

プランニングができておれば、またルートを持っていれば、この先に起こることが1つずつ想像できるはずです。それが予測になるわけですが、この選手やチームはこの1ヶ月先、2ヶ月先、半年先、1年後、2年後どうなっているか想像できてこそ、選手を育て・チームを作り上げることができるのです。

“何をすれば、何ができるようになればどうなるのか”、その理解がなければトレーニングや練習に明け暮れても、望む結果は得られないでしょう。

“目的が何なのか、そのために何をしなければならないのか、どれだけの時間が必要なのか、さらに現状の選手のレベルはどうなのか”、もう一度冷静に見直すことが必要です。

目指す大会は年に1度か2度しかありません。1日1日カウントダウンしていくのであり、後戻りすることはできないのです。同じ失敗を繰り返すことのないようにしなければなりません。

しっかりした指導理念と、計画性を持つことです。そして、もう一度言いますが、選手の質を高めていくには実践が不可欠ですが、その結果にこだわらないことです。“その選手は何がでようになり、何がまだできないのか”、それを評価し、課題を見つけ、また実践を繰り返していく。

当然、実践に入れるまでの基礎づくりが必要であることはいうに及びません。そして、その選手やチームの現状より高いレベルで試合やゲームをやらなければ、質を高めることはできません。徐々に高いレベルに適応させていくというように考えるべきでしょう。

最後に、選手やチームの問題点を見つけ出すには、細かな記録やデータを残す必要があります。ゲームや試合では、必ず指導者の細かな選手の評価を残していくことです。“勝った、負けたではなく、何を目指しているのか”、もっと前方を見つめながら指導する気持ちをもてれば、道に迷うことはないはずです。

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